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山田真さんと考える原発事故と子どもの健康【2】

山田真さんと考える原発事故と子どもの健康【2】

講座「山田真さんと考える原発事故と子どもの健康」-いま福島の子どもたちは

2011年 8月28(日)午前10時から12時
コール田無イベントルームから

つづき

山田先生
 甲状腺にヨウ素が集まって影響する。赤ちゃんの甲状腺は大人の1/10であると。3/11以後は(放射線を)浴びないほうがいい。妊娠してのレントゲンは、できれば避けたい。(福島で)下痢・鼻血は、多い。でも、わかりません。福島のこどもを守るネットワークのこどもの鼻血は、800人ぐらい。いままで相談を受けた人間としては、本当は大量に2週間ぐらい浴びていた人は、福島から出ている。わたしが心配していることは、あとのフォローがされないことが心配です。

 今回の問題については、許容量。原発労働者の基準値が上がってきている。一生1ミリシーベルトは危険となりました。250ミリシーベルト。500ミリシーベルトで、5年間で500ミリ。最初は5年で、50ミリシーベルト。100ミリシーベルトを5年間のながさでということにした。どういうわけだが、作業者は耐えられることになっている。医者は5ミリシーベルトで、交代。作業員は1シーベルトで交代。

(福島では)除染もする。食も安全にするという学校もあるけど、何もしない学校もあり、極端になっている。食べ物・飲み物の、暫定基準値といういいかげんなものでできている。(福島の)44%の子どもが甲状腺が被ばくしている。注意して(医者が)おっかける必要がある。福島をはじめ、汚染されている子どもたちについて、予断を許さない。チェルノブイリより、日本はダメみたいです。(チェルノブイリは)直後からフォーローされている。3/11をへて水素爆発して、メルトダウンをしてしまった。ヨウ素について、のむ必要があったと、ようやくいま言われている。ヨウ素は、医者はもっていません。保健所がもっているが(必要な時)手に入らない状態である。今の状況では、ヨウ素は身につけなければいけません。安全と思わされているが、浪江は(放射線量)が減っていない。まだ漏れている。漏れているぶんが報告されていない。日本での基準値は、非常時的にゆるくなっている。防衛しなくてはならない。福島のこどもを守るネットワークはいろんな機器を購入している。90億円の義援金を、福島が返した報道がありますが、象徴的です。安全であるとしたい。長期で見たら、福島はずっと大きい、つらい状況にあると思います。


普通、下痢には抗生物質を使いません。長期にわたる下痢。ヒロシマでは血液の病気の前兆で、下痢・鼻血があった。心配な鼻血・長期の下痢は無い。(抗生物質の効かない下痢について)普通、下痢には抗生物質を使いません。

いまのところ放射線と関係はないと思いますが、そう言いきってはいけないと思う。3月から5月までの(小児の鼻血・下痢の)パーセントを広島・東京・福島で調べて考えたい。白とか黒ではなく「わからない」ということを顕示してゆきたい。


……(取材する新聞など)はじめからどちらかに決めつけている。「わからない」というと受けが確かによくない。自分で決定する。それをしないように(わたしたちは)教育されてしまった。自分で決める。(世間は)白か黒か決めたがっている。マスコミなど。でも、自分で決める。そうであって欲しい。グレーのままである時は、グレーのままでいい。


以上

後記:山田先生ありがとうございました。主 催の「原発はいらない西東京集会実行委員」のみなさま、ありがとうございました。協 賛の「西東京市子どもの権利に関する条例」の実現をすすめる会のみなさま、ありがとうございました。原発汚染から給食をまもる西東京市民の会のみなさま、ありがとうございました。西東京市学童連協のみなさま。今回の講演会に参加されたすべてのみなさま。みなさまのおかげで山田先生のお話を拝聴することができました。重ねて、感謝であります。

掲載した内容は、わたし自身が未熟でしたのでお話のそのすべてはありません。とくに、最後に行われた質疑応答は掲載できませんでした。お詫び申し上げます。


さいごに

すべての大人が すべてをのりこえて 子どもたちを守れますように
by mukoudaichou | 2011-08-27 20:38


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